たまご屋おやじの独り言 四国お遍路 歩き遍路に憑かれた人々

  今回、第一回目として徳島県の一番札所霊山寺から二十三番の薬王寺まで正味8日間歩いてお遍路した。予定では次は高知県愛媛県、そして香川県と県別に分けて歩くつもりだ。これを「一国打ち」といい、全八十八ヶ所の札所を休まず50日前後をかけて歩き続けるのを「通し打ち」と云うらしい、これがいちばん骨が折れるし、やりとげた人たちは達成感が一番大きい。
私は荷物を背負ってどこまで歩けるか心配なので、おそるおそる「一国打ち」に出かけた。まだ8日間の経験だが、そこで会った人たちは実に面白く、「通し打ち」のほうが多かった。
道中、実にいろいろな人に会う。歩きながら、お寺さんで、民宿で、、、場所は問わない。
おたがいにお遍路の支度をしているのですぐうちとけて話がはじまる。
善根宿で会った愛媛県のKさんは遍路の達人である、いやむしろ怪人にちかい。いま55歳の彼は歩き遍路30回、自転車遍路18回、自動車遍路1回をすでに済ましているという。彼がなぜそんなに遍路にのめり込んだのかと聞く、「遍路とは人と人との出会い旅」とシンプルに答えた。
よっし、つぎの高知県の準備を始めよう。


遍路の達人、怪人? 愛媛県のKさん

75歳の猛者 野宿遍路Iさん

すだち館に同宿した歩き遍路の仲間たち

スイスからきたMichael君、日本語はわからぬが通し打ちで頑張る、30歳