たまご屋おやじの独り言 四国お遍路 Mike Pfaff君

 民宿「金子や」で同宿したスイス人の歩き遍路Mikeについて話したい。
彼は30歳で大きなリュックを担ぎ、どこでも野宿できる態勢で歩いている。日本に60日間の予定で来ており、そのほとんどをこの四国ですごす。
日本語はほとんど判らないが英語でなんとか用をたしている、その彼とこの民宿にたどり着く前に立江寺で一緒になった。なんと彼は本堂のまえで般若心経を唱えていた、私はびっくり仰天して、そのあとやりとりが始まった。
Mikeは一冊の英語のガイド本「Shikoku Japan 88 Route Guide」を頼りに歩いているのだ、その本には漢字の般若心経にローマ字のルビがふってあった。
遍路路は日本人の私でもうっかりすると間違える、彼は四国の多くの人たちに支えられて今日も歩いているに違いない。
私はMikeに話した「おまえは最高の旅をしている、これが日本と日本人を理解する一番の方法だ」と。
道中出会った歩き遍路の怪人Kさんが云っていたが、まさに「遍路とは人と人との出会い旅」なのである。


スイス人の歩き遍路Mike Pfaff君

若い女性の歩き遍路も交えて

Shikoku Japan 88 Rout Guide