たまご屋おやじの独り言 105年まえの通信簿

 私の親爺の遺品を整理していたら、ぼろぼろになった通信簿が出てきた。

よくみると明治42年尋常折本小学校とあり、親爺の名前が墨で書かれていた。

そこには、生徒の心得として大事なことが12ヶ条記され、一年間の成績が手書きされている。

両親年長者にきちんと挨拶すること、父母の手伝いをし、予習復習をしたあとは片付けをする、畑へ石瓦を投げ込まない、弟妹の面倒をみる、、、、などなど基本的に大事なことが書いてある。

どうして私の親爺がこの通信簿を無くさず後世に残したのかよく判らぬが、親爺にとっては大事な宝物であったのであろう。

私自身、身の回りの整理をせねばならぬ年代にさしかかった時、さて後世に残せるものは何であろう。
私の小学生時代の通信簿はすでに無い。