たまご屋爺の独り言 油断大敵! 2024.01.13
最近の厚生労働省「簡易生命表」によれば現在85歳(男)の平均余命は6.2歳とあった。
私はいま88歳ですから、おそらくあと3年前後元気で生きられれば運の良いほうであろう。
つくづく思うに、私の両親(父は1900年生まれ)の生きた時代に比べて私達は何と安楽な生活ができる時代に生きていることだろう。
父親は青年時代、関東大震災を勤務先の店のある東京日本橋で過ごしていた。
運良く生き延びたが破壊された店の復興の無理が祟り肺病となってしまった。
当時、肺病に効く特効薬はなく只栄養のあるものを食べ静養するしかなかったと言われる。
父は生まれた横浜の実家の世話になり、鶏を飼い卵を食べて運良く回復した。
これが我が家が養鶏を始めた理由で、私たちは二代目であるが現在はそれらの三代目がこれを引き継ぎまもなく創立100年を迎える。
父親は大震災のみならず第二次大戦を7人の子供たちとその母親そして500羽の鶏と畑でこれを乗り切った、その苦労は想像もできない。
安楽に生活できる時代はいつまでも続くわけでは無い、油断大敵!