たまご屋おやじの独り言 2002年10月

たまご屋おやじの独り言 2002年10月

13/October/02

「思い出」の玉子かけご飯

「たまご博物館」の高木さんよりメールをいただいた。朝日新聞の「AERA]9/23号に食文化シリーズとして、"「思い出」の玉子かけご飯"として4ページにわたって玉子が取り上げられているとのことだ。
早速読んでみたところ、おおむね好意的な記事となっていてホッとした。まるで玉子が食中毒の元凶のごとき記事を見ると本当に腹が立つ。

記事のなかで「たまご博物館」の高木さんが大活躍しておられる。ご一読あれ。

なお、「たまご博物館」のHPは、
http://village.infoweb.ne.jp/~takakis/index.htm
です。

13/October/02

"花の祭典"フロリア−ド(6)

ぶらぶら旅も終わりに近づいてまいりました。オランダの"花の祭典"フロリア−ドで締めくくりましょう。

この国は小さい国なのですが、やることはでっかいのです。"花の祭典"は十年に一度の開催で今回が5回目ですから、もうかれこれ40年間これを続けていることになります。それも毎回場所を変えての催し物です。

今年はオランダの空の玄関口、スキポール空港よりバスで20分で、世界中の人達がとても訪れやすい農村地帯のど真ん中です。使用されている土地の広さは丁度18ホールのゴルフ場くらいで約80町歩あります。今年のテーマは"Feel the art of nature"で大きな湖を中心に出来るだけ自然の状態を生かした設計になっています。十年がかりで会場をつくるものですからそりゃー本格的なものです。

ちなみにこのフロリア−ドの呼び物である温室は100m×278mの巨大なもので、サッカー場四つがはいる大きさです。ここは園芸、造園,野菜、、その他農業関係の人たちにとっては、商売の種をみつける格好の場所ですが、都会の一般の人たちにとっては一日をゆっくりできるピクニックの場所でもあります。たまご屋の私にとっても最新式の野菜工場はとても刺激的でした。

過去10年、20年、日本がバブルに浮かれて、あちこちにゴルフ場を造りまくっていた時に、オランダはこのような地味な仕事をしていたのです。この国は優れた工業国であると同時にすぐれた農業国です。周辺の豊かな農業国に比べオランダは条件が良くありません。それを優れた智恵でカバーしているのです。

日本は優れた工業国ではありますが、残念ながら農業はお荷物です。日本の農業者がオランダに学ぶこと大です。

仕事から離れてぶらぶら遊んでくるつもりが、いつのまにかまた悪い癖が出て、なにかをしたくなりました。用心、用心。