韓国家禽学会シンポジウム その1

韓国家禽学会シンポジウム その1

韓国家禽学会よりシンポジウム出席の依頼があった。アメリカ・ヨーロッパ・韓国・日本から1名ずつ養鶏関係の学者または養鶏家を集め、学会の国際シンポジウムを4月末ソウルでやるという。通常家禽学会といえば、その道の専門学者が集まり、専門用語を使い、例え養鶏家であっても理解しにくい発表が続くのが通例。学会の性格上やむを得ないが、学会に出席する実際の養鶏家はほとんどいない。韓国でも同じ問題があるらしく、もっと実際の養鶏家に興味のある開かれた学会にしようということで、このシンポジウムは企画されたらしい。

私に学問的な話をしろと言っても無理な話、今実際にやっている採卵養鶏の過去、現在、将来をそのまま話すことなら出来ると、よせばいいのに引き受けた。簡単に引き受けたのはいいが、あとでいろいろ注文がついた。学会であるから通訳を入れての70分間の発表を論文にまとめて事前に送って欲しいとのこと、出来ればそれをPCを使用したプレゼンテーションにして欲しいなどなどである。今まで人前で業界の話をしたことはあるにはあるが、いずれも漫談に近く、それほど準備したことはなかった。

というわけで、せっかく桜が咲き出したというのにお花見にも行けずパソコン(PC)と睨めっこの日々が続き眼はしょぼしょぼになった。あわててプレゼンテーション用のPCソフトを買ってきたが思うように使いこなせない。そうこうするうちに遠慮なく提出の締め切り日がやってきた。

なにはともあれ出来上がった作文とプレゼンテーションをMailに貼り付けて先方に送り出した。ソウルで美味しいキムチとコムタンが食べたいばっかりに色気を出したのが間違いのもと。シンポジウムの演者のことはともかくとして、韓国の古い養鶏仲間に会えるのは嬉しい。