韓国のKBSテレビとタマゴ

ソウルで韓国の養鶏仲間に聞いた話である。

韓国のKBSテレビと言えば日本のNHKに相当する公共テレビであるそうだが、ここの元プロデューサーを数年前、大韓養鶏協会は専務理事として迎えたのだそうだ。この人事は、私もお会いしたことのある大物の崔会長が決めたのだと言う。

当初、養鶏業界はこぞってこの人事に反対したのだそうだ。「テレビのプロデュサーに養鶏の何がわかるか」がその理由で、どこにでもありそうな話である。ところがしばらくして、その評価が逆転してしまったのだそうだ。

ここ韓国でも一人当たり年間鶏卵消費量が低いままで伸びていない。誰に聞いても200ヶ前後である。その理由はやはりタマゴとコレステロールの悪宣伝によると韓国の養鶏仲間は信じて疑わない。そしてテレビが特に悪いと彼らは愚痴をこぼしていた。

ところがこの元プロデューサーが協会の専務理事になってから、KBSテレビのタマゴについての報道ががらり変わって好意的になったのだそうだ。危なかった専務理事の首もすっかり安定したという。嘘か本当か確かめようがないが、とにかくこれは韓国鶏卵業界にとって良いことには違いない。

そういえば日本のNHKも最近タマゴに好意的だ。