たまご屋おやじ、韓国家禽学会でシンポジウム

脳卒中のリハビリと称してかれこれ4年間ぶらぶらしてしまった。この生活がすっかり気に入ってしまい、当分抜け出しそうにもない。あるいはこちらの生活のほうが面白いから、元の仕事の生活には戻れないのかもしれない。又はうるさいからもう仕事に帰ってくるなと若い連中の声が聞こえないでもない。

脳卒中をやって一つ困ったことが起きた。今までどちらかと言えば人前で話しをすることが好きなほうであった。おっちょこちょいだから頼まれれば何処へでも飛んでいった。漫談ではあるが、興に乗れば一時間でも二時間でも原稿無しで喋っていた。

ところがである。病気をしてからこれがすっかり駄目になった、ほんの短い話でも原稿無しには何も出来ない。多分脳の回路がいかれて話を組み立てることが出来ないのであろう。恥を忍んで何度となくこれにチャレンジしてみたが、話が詰まって立ち往生することが多かった。

他人にはいい迷惑だが、これを繰り返している間に少しずつ回路が繋がって来た。こんな時に韓国家禽学会のシンポジウムの話があった。まわりが「よしなさい」と言うのに引き受けた。その時の原稿(>>)がある。ご用とお急ぎでない方は見てやってください。

つっかえながらもどうやらシンポジウムを終えたのだが、途中倒れなかっただけでも儲けものと後でかかりつけの医者に叱られた。