石油を食べる?

石油を食べる?

あまり気持ちの良くない話であるが、本当のことを話そう。
現在日本の鶏卵は96%国内で生産されている、牛肉(44%)、豚肉(52%)、鶏肉(70%)など他の畜産物に比べればとても善戦している、だがいずれも国内で生産されているとはいえ、それらを養う飼料原料はほとんど輸入で海外に頼っている。平成20年度の飼料全体の自給率は26%と推定されている、この数字は40年前の昭和40年が55%であるから自給率は半分以下になってしまった。この間有難いことのに日本は豊かになり海外から人間の食料のみならず家畜の飼料原料を自由に買い付けることが出来た、そのほうが国民にとって有利であったからでそれは正しい選択であったと思う、しかしグローバルな経済原則にまかせてそれを進めた結果現在の食料自給率、飼料自給率になってしまった、あくまで自給率にこだわるのなら、それが高かった40年まえの生活を覚悟せねばならない、正直言って私は御免だ。
さらに細かい話になるが、現在採卵鶏、ブロイラー(肥育鶏)、豚に使用されている配合飼料の約80%以上がトウモロコシと大豆粕で成り立っている、さらに本来草食動物の肥育牛にもトウモロコシ大麦などの穀類を50%近く与えられている、つまり日本の畜産はほとんど海外からのトウモロコシと大豆によって成り立っているのだ。
さて前置きが長くなってしまったが、この世界中を牛耳るトウモロコシ、大豆が問題なのである。このアメリカにとって主要穀物であり、大事な輸出穀物でもあるが、これらの生産が持続可能であるか大きな議論になっている。
アメリカをはじめ先進国の農業は石油エネルギー無しには成り立たない、日本も同様である、食糧問題イコール石油問題ととらえた議論である。飼料穀物を生産販売するのに肥料、農作業、貯蔵、運搬など莫大な石油エネルギーを必要とする、このことについていろいろな試算が行われているが、結論を言えば日本人はどこの国よりも形を変えた石油を食べていることになる。
石油も無ければ飼料穀物もほとんど出来ない日本が豊かな生活を送れるのは何故なのだろう?


石油を食べる?

あまり気持ちの良くない話であるが、本当のことを話そう。
現在日本の鶏卵は96%国内で生産されている、牛肉(44%)、豚肉(52%)、鶏肉(70%)など他の畜産物に比べればとても善戦している、だがいずれも国内で生産されているとはいえ、それらを養う飼料原料はほとんど輸入で海外に頼っている。平成20年度の飼料全体の自給率は26%と推定されている、この数字は40年前の昭和40年が55%であるから自給率は半分以下になってしまった。この間有難いことのに日本は豊かになり海外から人間の食料のみならず家畜の飼料原料を自由に買い付けることが出来た、そのほうが国民にとって有利であったからでそれは正しい選択であったと思う、しかしグローバルな経済原則にまかせてそれを進めた結果現在の食料自給率、飼料自給率になってしまった、あくまで自給率にこだわるのなら、それが高かった40年まえの生活を覚悟せねばならない、正直言って私は御免だ。
さらに細かい話になるが、現在採卵鶏、ブロイラー(肥育鶏)、豚に使用されている配合飼料の約80%以上がトウモロコシと大豆粕で成り立っている、さらに本来草食動物の肥育牛にもトウモロコシ大麦などの穀類を50%近く与えられている、つまり日本の畜産はほとんど海外からのトウモロコシと大豆によって成り立っているのだ。
さて前置きが長くなってしまったが、この世界中を牛耳るトウモロコシ、大豆が問題なのである。このアメリカにとって主要穀物であり、大事な輸出穀物でもあるが、これらの生産が持続可能であるか大きな議論になっている。
アメリカをはじめ先進国の農業は石油エネルギー無しには成り立たない、日本も同様である、食糧問題イコール石油問題ととらえた議論である。飼料穀物を生産販売するのに肥料、農作業、貯蔵、運搬など莫大な石油エネルギーを必要とする、このことについていろいろな試算が行われているが、結論を言えば日本人はどこの国よりも形を変えた石油を食べていることになる。
石油も無ければ飼料穀物もほとんど出来ない日本が豊かな生活を送れるのは何故なのだろう?