町民体育祭

私の住んでいる岡部町の町民体育祭が先日あった。今年で第37回になるが、町にとってはこれは記念すべき体育祭となった。町村合併によって来年から岡部町は深谷市となり、町独自の伝統ある体育祭としてはこれが最後となる。

体育祭は町民参加のイベントとしては最大のものであり、広い町民グランドには字(あざ)単位にぐるりとテントが張られ、町民は朝8時から始まる入場行進にぞくぞくとつめ掛けた。例年2000名を超える参加者があるが、今年は特に多いように思えた。この体育祭には町民それぞれに思い出がある。ある年は出場選手として、またある年は字の役員として出場選手のかき集めに苦労したり、せっかく弁当を用意したのに雨で中止になったり……。

体育祭は字別対抗になっていて、綱引き、10人縄跳び、老人会の玉入れ、最終プログラムは小学生から成人にいたるまでの字別対抗リレーで特に盛り上がる。必ずしも住民の数の多い字が勝つとは限らない。連帯感が強ければ小さな字でも結構いい所までいく。私のいる櫛挽も小さい字であるが、毎年頑張っている。

有難いことに毎年出場選手が若手に代わっていくので私の出番が少なくなっていた。今年はついに私は選手としてお呼びがかからなかった。嬉しいやら、ちょと淋しいやら複雑な気持ちだ。