爺、婆のダンス・コンベンション

 皆さんに信じてもらえるかどうか分からないが、スクエアダンスのコンベンション東京大会があり、泊まり込みで三日間踊り続けたのである。
こちらは脳梗塞のリハビリでいやいや始めたスクエアダンスであるが、四年間も懲りづにやっているとだんだん図々しくなり、カミさんとそのコンベンションに出ることになった。
それは東京品川の巨大ホテルを借り切って行われ、全国から1800人の愛好者が集まった。

参加者の平均年齢はどう贔屓目に見ても60歳は超えているであろう、ところがこれら爺、婆がダンスコスチュームに身を固めるとまるで化けたように変身してしまう、特に婆のほうの年齢は見当もつかないようになる。
「気分的には20歳は若返るわよ」と彼女等は豪語する
これが女性には人気があるようで、派手派手なダンスコスチュームもものともしない。

参加者は8割がた女性が占めている、この世界では特に女性群が優勢だ。
スクエアダンスは曲ごとに踊るパートナーが変わる、なにしろ男が圧倒的に少ないので、爺であろうが踊りが下手であろうが男は引っ張りだことなる、うかうかしていると休む暇もなく、爺はふらふらになってしまう。。

60代半ばと思われる素敵なステップを踏むパートナーに出会った、気分良く踊って後の雑談のとき彼女が80歳に近いことを知ってほんとうに驚いた、女性は化物である、爺が婆に勝てるわけがない。