たまご屋おやじの独り言 なぜ100歳以上長生きする人が急に増えたの

 私の住む深谷市では昨年秋の統計で100歳以上の高齢者が31名いられた、10年まえに比べて4倍以上に増えた、たいへん目出度いことである。
日本全国では2012年秋の統計で51,376人、この種の統計を取り始めた1963年(50年前)は163人、1998年(15年前)に1万人を超え、2007年(6年前)3万人、2009年(4年前)4万人そして現在にいたっている、そしてその増加率は最近の5年間がとくに激しい。この傾向は更に続く勢いがある。100歳以上の高齢者の男女別では13%対87%で圧倒的に女性優位、まさに勝負あったの感じがする。
国外に眼を向けてみよう。平均寿命で日本は世界でトップを続けているが、100歳以上の人口比率でみるとそうはいかない。トップはフランス、2位はアメリカそして日本は3位である。その差は大きくないので現在の日本での増加の勢いをみると、まもなくトップに躍り出るに違いない。
ではそれらの理由は?
戦後の医療の進歩、住環境の改善、食事情の改善、、、などなど、それらが一体となってはじめて達成されたことは間違いない。私の携わってきた鶏卵生産という小さな分野でも大きな貢献ができたと思う。鶏卵のみならず肉類牛乳など畜産物摂取量は戦後60年間劇的に増加した。
これはかって日本人が経験したことがない食生活の大変化である、世界的にみても珍しい。これをたかだか50年かそこらで経験したことになる。この変化が日本の伝統的な食とうまく組み合わされて、世界的にもベストな健康食を作り上げた。
現在、日本の100歳以上の方々は40歳を超えてからこの健康食を食べたことになる、このことが百寿者続出の大きな理由と私は確信する。