たまご屋爺さんの独り言 カエサル

たまご屋爺さんの独り言 カエサル

去年の12月、一念発起して「ローマ人の物語塩野七生著 新潮文庫全43巻を読み始めた。

もうかれこれ一年になるが、遅々として進まない。

変な癖で、私は同時に2−3冊の本を読むため、こればかりに集中している訳ではない。

全部読み切るにはあと3年以上かかるが、それでもよく飽きずにやっと12巻目を読み終えた。

私は世界史に疎いほうなので、読むたびに興奮する。

ご存知のように、塩野七生は史実にもとずくと同時に小説家として読者を飽きさせない。私の好きな作者の一人である。

ところで物語は前半の山場、同じローマ人の両雄ポンペイウスカエサルジュリアス・シーザー)の戦いでカエサルが勝ち、その後カエサルはブルータス等によって暗殺される。

今までこの物語を読み進んできて、いちばん驚いたことは今から2000年以上前のことが文章としてカエサルまたはキケロ自身の手によって残されていること。

それを種にして、作家は自在に想像を膨らます、面白くないわけが無い。

このペースで何とか読み切りたいものだ。