2007-01-01から1年間の記事一覧

尾瀬沼 長蔵小屋

念願の尾瀬沼を訪ねることが出来た。 最初の計画では、真夜中に大清水を歩き出し夜が明けるころ尾瀬沼に着く予定で、暗い山道のためにわざわざヘッドライトを用意した。 正直いうと、このところ暗い夜道など歩いたことがない、昼間ですら路で躓きよろけるこ…

秩父歩き遍路 その三

今日は十二番札所の野坂寺から十八番の神門寺まで歩いた。 それらは秩父市の市街地にあり、今までと違い交通が激しい、眼と耳のどちらかが少々悪い二人の老遍路者にはきつい所である、遍路にきて交通事故にあったのではお笑い種だ。 お寺で休んでいると、借…

新撰鶏卵 新鮮鶏卵

横浜市内で四代にわたって続いていた鶏卵問屋Y店が店を閉めた。 私どもとは40年以上にわたる取引があり残念なことである。 そこの親父さんから連絡があり、店を片付けていたら昭和初期、Y店の鶏卵についての資料が出てきたから見に来ないかとのことである…

秩父歩き遍路 その二

歩き遍路も二回目ともなると多少余裕がでてくる、朝の一番電車で秩父に向かい御花畑駅で西武電車に乗り換え横瀬駅に着いた。 今日は六番札所のト雲寺から十一番の常楽寺まで歩くつもりである。 前回の雨と雷とは大違い、快晴ですこぶる気分が良い。 武甲山の…

麻疹(はしか)

毎朝、農場の事務所にゆき、皆に朝の挨拶をしてから、やおらPC相手にニュースを読み始める。 最近特に新聞を読まなくなったのは、インターネットの情報量が優れているのと、老眼で新聞を読むのが辛くなったせいでもある。 有難いことに、ネット上に私の興味…

秩父歩き遍路 その一

思い立って、この週の初めに秩父歩き遍路にでかけた。 秩父34ヶ所の古寺を8回に分けて歩き続ける予定なのだが、計画は良いのだが歩き通せるかどうかわからない。 歩く相棒は同年輩のKさんで、私より余程脚が達者である、彼は昨年奥さんを亡くされた。秩父…

別れ

ゴールデンウィークの始めに義弟を亡くしてから、二週間のうちに都合3回の葬儀に参列した。 淋しい話であるが、私たちの年齢になるとその機会が多くなる。 一人は仕事で付き合いのある建設会社の社長で現役バリバリの59歳であり、もう一人は親戚筋の10…

弟逝く

ゴールデンウィークの始めにカミさんの弟が亡くなった、享年66歳であった。 私とながく養鶏の仕事で苦楽をともにしてきただけに言いようもなく悲しい。 彼夫婦は6人の子供たちを育て上げ、50代の半ば自分の考えがあって仕事を引退した。以後、千葉県鴨…

置賜さくら回廊

先輩のU夫妻に誘われて山形の桜を見に出かけた。 W夫妻を交えて都合三組の老夫婦は朝の早い山形新幹線に乗り合わせた。 すでに関東地方では桜の花は終わっていたが、列車が北に上るにつれ季節は逆戻りしていく。東京から2時間少々で目的地赤湯温泉につき、…

島村教会創立120年記念コンサート

利根川のすぐ近くに島村教会がある。 江戸時代末期から明治時代中期にかけてこの教会のある島村(現:伊勢崎市境島村)は蚕種(蚕の卵)の輸出で当時ヨーロッパまでその名前を知られていた。 養蚕は当時日本の花形輸出品であったから、これに携わる人たちは…

サン ジャックへの道

銀座のCINE SWITCHで「サン ジャックへの道」を見た、映画館で映画を見るのは久しぶりである。 日記を繰って見てみると「戦場のピアニスト」「たそがれ清兵衛」をかれこれ4年前深谷シネマで見ているのでそれ以来だ。 よほど見たい映画でなければわざわざ出…

オムレツケーキ

私は行ったことはないが、フランスに世界遺産モン・サン・ミシェル修道院がある。 フランスでも有名な観光スポットだそうで、世界中からの観光客で賑わっているという。 そういえばテレビなどで、海に浮かんだように見える古色蒼然とした修道院を見たことが…

鳥インフルエンザと新型インフルエンザ

仕事がら鳥インフルエンザのことではいつも頭を悩ませているので、それらの情報には神経をとがらせている。 今から7年ほど前、インターネット上で初めてそれらの情報に触れたときある種の感動すら覚えた。 2000年イタリアの養鶏業界を襲った鳥インフル…

老鶏

ながく付き合いのある鶏友Hさんを久しぶりにカミさんと訪ねた。 彼とは二代にわたる付き合いで、今ではむしろ仕事のことで若い世代が顔を合わせることが多い。 農場は千葉県の銚子市にあり、自宅はとなりの東庄町にある。 お互いに近くに孫がおり、半分隠居…

China Syndrome

「史上最悪のウィルス」−そいつは、中国奥地から世界に広がる−は今年文芸春秋社より出版された上下巻にわたる大作である。 とり憑かれたように夢中になって読んだ。 著者は米国「タイム・アジア」社の編集長をしていたカール・タロウ・グリーンフェルドとあ…

蛙仲間

私の楽しみの一つに泳ぐことがある。 自宅から車でほんの5分のところに深谷市関連のプール「パティオ」があり、ありがたいことに夜の8:45まで営業していて、勤めの人たちが仕事を終えてからも利用出来るようになっている。 また暮れから正月にかけても…

みごとなタマゴの電子顕微鏡写真

もう50年ちかくタマゴの生産と販売をしているが、こんなに見事なタマゴの写真を見たことがない。 先日、「たまご博物館」の高木伸一さんからメールをもらった、最新の走査電子顕微鏡による卵殻部の断面図が手に入ったから見てくれという、早速見てみた。 h…

同窓会

先日、石川県山代温泉で同窓会があった。 1960年、米国カリフォルニアで8ヶ月間農業実習生としてで汗を流した仲間が全国から集まった、若いもので70歳上は80歳までいる。 メンバーは当時56名いたが既に物故者が6名、なかには帰国後ブラジルに渡…

櫛挽ヶ原 春一番

今年は一度も雪を見ないで春を迎えそうである。 寒くないのは助かるがここは関東ローム層の真っ只中、畑が黄色に乾いている。 この時期、畑にある作物はごくわずかで、地表をおおう緑は少ない。 以前ここ櫛挽ヶ原は酪農家が多く、冬作に牧草を作っていたので…

「木もれ陽」

近所に住むKさんが一冊の本を持って現れた。 題名は「木もれ陽」、コモレビと読むのであろうか著者は亡くなられた奥さんの名前になっていた。 聞けば表紙の絵はKさんがスケッチした富士山の遠景であり、紫色に遠く霞んでいる見事なものであった。Kさんは慣れ…

「ルノアールは無邪気に微笑む」

これは日本画家の千住 博の書いた文庫本の題名であるが実に面白い。 http://www.hiroshisenju.com/top_menu_j.html 実はこの本にたどりつく前に彼の本を何冊か読んでいる、「美は時を超える」「ニューヨーク美術案内」である。 これ等のものを読む前は恥ずか…

接してもらさず

ひょんなことから江戸時代の健康法に興味を持ち、貝原益軒の養生訓を最後まで読み通してみた。 原文は少々読みにくいので現代語訳とズルを決め込んだ。 読んでみて正直驚いた、とても面白く新鮮にさえ思えた。 これは約300年前、貝原益軒が83歳の時に書…

鳥インフルエンザ

毎日TV,新聞などで宮崎県の鳥インフルエンザのことが報じられるている。 どうもまた忙しいことになってきた、「たまご屋のご隠居」を決め込むわけにはいきそうにない。 若い連中は目先の仕事でバタバタしているから、時間のあるのは「隠居」で、もっぱらインタ…

トウモロコシとエタノール燃料

私のところはこの一年間、鳥インフルエンザ問題で振り回されたが、その間に世界の穀物事情がすっかり変わっていた。 鶏をはじめ豚、肉牛にいたるまでに日本の畜産は海外の穀物原料によって成り立っている、丁度日本の鉄鋼産業も海外の原料無しには成り立たな…

春寒(しゅんかん)

大晦日の晩、我が家に集まった子供たちとその連れ合い孫どもは総勢16名となった。 いつもはカミさんと二人で暮らしているので、この晩は特別賑やかになった。 この日の主役はカミさんで娘ども嫁さんたちを指揮して我が家の正月料理「春寒(しゅんかん)」…